在留資格得るため、虚偽の認知届を提出し、中国人男児に日本戸籍取得させた疑いで中国人・中国籍の女ら4人逮捕
、と報じています。
在留資格(ざいりゅうしかく)とは
例えば、日本国にとって役立ちそうな外国人の方や、各種専門職、日本人・永住者(ほぼ在日コリアン)配偶者・定住者関係(日系三世・中国残留孤児の孫など)を、対象に日本に在留期間が長くなったり、永住許可に必要な条件をゆるくしたりするものです。
詳しくは、法務省のWebページに説明がありますので興味がある方は参照下さい。
どんな人が在留資格を得られるのか
ちなみに、在留資格を得るためには法務省によれば、基本的に『日本に役立つ専門職』『学生・学業関連』あるいは『家族が日本に関係ある人』という感じなので、イメージされる職業としてはその本国で何らかの経験ある職についている人(大学教授・カメラマン・通訳・医師・など)です。なので、本サイトの違法就労の記事でもよくありますが、単純にエステ・マッサージ関係とかホステスだと項目にないので在留資格の取得は厳しそうです。
”エステ・マッサージなどで風営法違反”についての当サイトの記事
”違法就労”についての当サイトの記事
一方、中国料理など外国料理の調理師だと項目にあるので可能性がありそうですね…。
ちなみに、日本人あるいは永住者などと結婚して離婚した外国籍の配偶者の在留資格はどうなるのでしょうか?
法務省のWebページによれば離婚後も継続して日本に在留することを希望する外国人の場合、『日本に役立つ専門職』『学生・学業関連』で言えば、先程の法務省の項目に合致する、
- 職業の在留資格をとる
- 学業関連の在留資格をとる
他に、『家族が日本に関係ある人』で言えば、
- 定住者へと在留資格が変更される
そして、この「定住者」の資格の条件は、
- 婚姻後、離婚するまでに3年以上経過している場合で、一定の収入または資産がある場合
- 離婚後、婚姻期間が3年未満でも子供(日本人の実子)の親権を持ち、日本でその子供の面倒をみる必要がある場合
ということで、今回は一番最後の条件を狙っての犯行と言えそうです。
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2017年3月9日、警視庁は、東京都豊島区南長崎3丁目の袁爽(ユエンシュアン)容疑者(27)ら4人を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した。
袁容疑者は「日本人の子がいれば自分も在留資格が得られると思った」と容疑を認めているという。
ほかに逮捕されたのは、父親役の埼玉県八潮市大瀬の建設作業員、高橋信二容疑者(54)と、足立区花畑6、リサイクルショップ経営、満田拓司(48)、足立区六木1、建設業、神山英一(52)、の仲介役の男2人。高橋容疑者も容疑を認めている。
新宿署による逮捕容疑は、2014年2月に4人が袁 容疑者と中国人の男(27)の間に生まれた男児を、高橋 容疑者との間の子だと偽り、高橋容疑者の本籍地である埼玉県三郷市に、虚偽の出生届を提出、受理させ、戸籍を取得した疑い。
袁 容疑者は2014年1月に交際相手の中国籍の男性(27)との間に子をもうけ、この実父である中国人の男(27)の依頼で、仲介役の満田・神山ら二人に60万~70万円を支払って偽装を依頼。高橋 容疑者は仲介役の二人から、報酬5万円を受け取ったという。
日本の在留資格要件では、子が日本国籍を取得すれば、外国人の母親も長期の在留資格を得られる。
交際相手の中国人の男(27)は同2014年11月不法滞在で、中国に強制送還されている。
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計画的で巧妙です。
在留資格で日本にきて稼ぎたかったのかもしれませんね。
まぁ、ただ稼いで帰っていくだけなら良いのですが、人数が多くなると色んな摩擦が生じてくる可能性があります。
今、日本に外国籍がどれくらいいるかというと2016年6月時点で外国籍の方が277万人弱(※総務省 統計局発表)がいるそうです。
※ 国籍・地域別 年齢・男女別 総在留外国人
そのうち、このブログでよく取り上げる三国籍(中国籍・韓国籍・朝鮮籍)が合計でザックリ137万人ほどです。
内訳は、中国籍が約83万人、韓国籍が約51万人、朝鮮籍が約3万3千人で、その三籍(約137万人)が日本在留の外国籍の約50%ということになります。
こういう日本の状況で、下記の記事でも書きましたが、犯罪も起きているようです。
日本 中国籍など起業家向け在留資格を取得した外国人数が2万人突破 資格不正入手も増加
東京 中国籍女(31)長期在留資格を取得する目的で日本籍男性(53)と偽装結婚 逮捕
それを踏まえると、中々考えさせられる状況です…。
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