京都で、マンガン鉱山 経営の在日コリアン1世・李貞鎬(リジョンホ)氏が、京都市に私設した朝鮮人強制連行により行われた過酷な採掘作業を展示した「丹波マンガン記念館」に、韓国労総と民主労総が2016年8月、強制徴用朝鮮人労働者像を設置。
同 李貞鎬氏の息子の李龍植(イヨンシク)氏経営のマンガン鉱山の発破・サイレンが京都府立北桑田高の授業妨げ。
と、2011年~2017年の間報じたものをまとめました。
記事のあらましは以下の通り。
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朝鮮日報 - 2017/02/24付
韓国労働組合の二大全国組織、韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)は、2017年2月24日、日本による植民地時代に強制動員された約70万人に達する朝鮮人を記憶するため、ソウルの竜山駅広場に設置する計画だった「強制徴用労働者像」をめぐり、韓国政府が敷地の提供を拒否したことを批判する共同声明を出した。
声明では
「外交公館でもない、竜山駅広場が不適切というのは国が強制動員の歴史に責任を取らないということと何が違うのか」
「韓日関係のため、屈辱的な歴史を覆い隠すということ」
「(旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する)少女像と労働者像を建て、守ることが国と民族の主権を正しく確立することだと確信する」
「国家主権を放棄し、日本政府の要求に振り回されている尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官を直ちに解任することを求める」
とした。
韓国労総と民主労総は、昨年2016年8月、日本の京都市の「丹波マンガン記念館」に強制徴用朝鮮人労働者像を設置した。
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朝日新聞 - 2014年8月10日付
京都府の中部、丹波地方一帯はかつてマンガンの国内有数の産地だった。マンガンは兵器製造には欠かすことができず、戦時中は朝鮮半島出身者らが過酷な採掘作業にあたった。そんな鉱山の一つが記念館として残されている。
元鉱山労働者で在日コリアン1世の故・李貞鎬(リジョンホ)さんが1989年、自ら経営した鉱山を私財を投じて改修し、開館した。
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大阪同和・人権問題企業連絡会 - 2013/05/20付
丹波マンガン記念館(京都市右京区京北下中町東大谷32番地)は、1989年5月にオープン。
当記念館は、鉱山道具やマンガンコレクション500点の資料館と、昔に採掘されたマンガン鉱山の坑道を見て歩く散策道の展示施設からなっている。
第二次大戦中、そのマンガンを採掘したのは、強制連行や募集連行、そして日本の土地調査会社によって土地を取り上げられた韓国・朝鮮人や、被差別部落の人々であった。
マンガン鉱山で働く労働者は、マンガンの母岩であるチャートを発破したときに出る粉塵にさらされ、粉塵を吸い込むことにより、ほとんどが塵肺という病気に冒された。
当記念館の初代館長・李貞鎬は、丹波マンガンの歴史を後世に残そうと3年がかりで私財を投入して、この記念館を建設したが、長年の鉱山労働による塵肺のために、1995年に帰らぬ人になった。
「われわれ在日朝鮮人の歴史を残す」と丹波マンガン記念館を作ったが、現在、強制連行の専門館は日本には一つもないのが現状である。
当記念館は、太平洋戦争の加害の歴史を問い直し、おたがいの歴史を知り、アジアの人々と真の平和と友好を構築するための博物館として、また丹波マンガンの生成、マンガンの利用・開発の歴史にかかわる資料を収集・展示するとともに、かつての坑内の作業を再現することによって、丹波マンガンの全体像を伝えようとしている。
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京都新聞 - 2011年07月02日
京都市右京区京北下弓削町の山間部で、地元の鉱業会社がマンガンの探査をしており、発破を知らせる大音量のサイレンが近くにある京都府立北桑田高の授業の妨げとなっている。
業者は「違法行為はなく、やめる必要はない」とするが、耳鳴りを訴える生徒もいることから府教育委員会は「学習の権利を侵害されている」として、改善されなければ音量の低減などを求める仮処分を京都地裁に申請する方針を固めた。
丹波マンガン記念館の前館長(の李龍植(イヨンシク)氏)が社長を務める会社で、同高の敷地を含む3724アール(372,400平方メートル)の鉱業権を持つ。
経済産業省の認可を受け、2009年9月に発破を始め、昨年2010年7月にサイレンが加わった。
北桑田高によると、今年2011年6月30日までに発破は293回、サイレンは156回あった。1回あたり最長で約10分間鳴り、最近は3~4分という。5月に教室内で測定したところ窓を閉めた場合は工場内で隣人との会話が難しい91デシベル、窓を開けると車の警笛音が近くで鳴る110デシベルに相当した。
発破現場から高校までは約80メートル離れており、公共施設から50メートル以内での作業を制約する鉱業法に抵触しない。サイレンは鉱山保安法に基づく経済産業省の指導で鳴らされたが、音量や長さの規則はない。
経済産業省の中部近畿 産業保安監督部 近畿支部 鉱山保安課は「この地域なら5秒で十分。周囲が迷惑を被っているのは知っているが、強制的に指導できない」という。
鉱業会社社長(の李龍植(イヨンシク)氏)は「10億円の価値があるマンガンが眠っている可能性がある。問題解決には、学校が引っ越すか、うちが補償金をもらって休業するかのどちらかだ」と話す。
府教委管理課は「問題解決に向け、国が指導力を発揮してほしい」としている。
*
長くなってすみません…。
…
- 韓国の労働組合が、2016年日本の京都に強制徴用朝鮮人労働者像を建てた。
- 建てた場所は日本軍による強制徴用を伝える丹波マンガン記念館。
- 日本軍による強制徴用によるというマンガン鉱山は過酷で塵肺になるような環境だが、その鉱山を経営していたのは在日コリアンの李貞鎬氏。
- その丹波マンガン記念館の館長を務めた息子の李龍植氏は京都府教育委員会と発破サイレン騒音問題でもめて、休業するには、「10億円の価値があるマンガンが眠っている可能性がある」ので「(休業のための)補償金」が欲しいと述べている。
といった感じ。
さて、ざっと読むだけでも、色々突っ込みどころがあるのですが…。
日本による強制徴用と言っていますが、李貞鎬氏が自ら経営した鉱山と言っていますので、作業員を過酷で塵肺になるような環境に置いたのは、李貞鎬氏ということでは…。
それと、強制徴用されて方が、3724アール(372,400平方メートル)の鉱山を持てるほどのお金を都合出来るんでしょうか?
それと募集連行…というのは…募集なのに連行されるって字義的にもおかしいです。募集に応じるのは、自由意志でしょうに…。
可能性で10億円は強欲…。
色々と不思議に感じます。
ところで、2017年現在、日本政府は韓国との慰安婦像問題に神経をとがらせていますが、上記の2016年韓国の労働組合が日本の京都に強制徴用朝鮮人労働者像を設置したことは、知っているのでしょうか?
慰安婦像が話題になるなら、この問題ももっと日本のマスコミにも取り上げて欲しいですね。韓国の方の行動の嗜好がよく理解できると思います。
それにしても、ご当人も主張も繰り返せば真実になると思っているのか…。
あるいは、声を張っている内に自分の中での真実が現実と入れ替わるのか…。
事実関係の証拠や客観的事実などの検証がなく、被害者の声が根拠ではいかにもご都合主義です。
それに比べ、下記の記事には米国人ジャーナリスト、マイケル・ヨン氏が寄稿してますが、見方と検証の規模・進め方が立派です。
日本の戦争犯罪についても書いてはいますが、これだけ客観的に書けるのは素晴らしい。
物事は立場や見る人によって色んな見え方はすると思いますが、それぞれの視点から物事を見た意見の書き方については、日本のマスコミも見習ってほしいものです。
当サイトで同じく
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