【更新】大統領弾劾案可決 在日コリアン 在外投票

2016年12月現在日本籍ではない在日コリアンの方々には日本の参政権がありません

もちろん帰化申請を経て日本籍になれば付与されます。
日本では二重国籍は認められないので、日本での参政権についてはそのようになっています。

画像はイメージ


それはともかく、隣国の韓国の政治のあり方は当然日本に影響し、日本に在住する在日コリアンの方にも影響があります。

米国確認の元、日本と韓国で慰安婦合意を決めた当事者の一人の朴槿恵大統領弾劾あるいは政権交代するなかで、今後韓国がどんな方向に向かうんでしょうか。


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また、一方で、在日コリアンからの本国の韓国に対する影響ももちろんあると思われます。影響の中で一番大きそうなのは、韓国の社会を変革していく選挙に対して、国外の国民としての在外投票です。

国外の国民としての在外投票


NEWSポストセブンでは、2016年10月18日・25日付で、在日コリアンの投票について報じています。

記事によれば在日コリアンの票として有権者約40万人が想定されているようなので、まともに投票すれば影響は大きいでしょう。しかし、存外うまくいってなさそうです。

記事が長めでしたので、その理由を中心に内容を短くまとめてみました。

ポスト朴槿恵を選ぶ大統領選で50万の「在日票」はどう動くか

日本に約50万人。在外韓国人(韓僑)の概数だ。韓国大統領選において日本国内に住む数十万という票田は勝敗を揺るがしかねない。

2009年、在日韓国人を含む国外の韓国人に本国国政選挙の投票権が認められた。しかし、有効活用されることなく、韓国と在日社会の“分断”の象徴となっている。

このように投票経験のない若者にいかに、動機付けを促すか。そこには韓国側の戦略も問われるが、在外投票の広報活動に国家が本腰を入れていない、と指摘する研究者もいる。

その理由として、「朴槿恵大統領の政権運営に在日票が援護射撃になると思えない。あえて広報活動を控えているのではないか」との勘ぐりまで生まれている

朴槿恵大統領を輩出した政権与党のセヌリ党は、日本でいえば自民党に相当する保守政党である。一方で、日本で在外投票の実現に奔走したのは、金大中元大統領への共鳴者が多いつまりはリベラルで多文化主義を求める人々だ。韓国の国政選挙は、常に保守派とリベラル派が拮抗する。団体票は脅威となる。

「在日票を警戒した韓国政府の意を汲む民団が、バスをチャーターして投票者を運ぶ際、車中で政権側への投票を指南していたといった噂まで生まれている」(在日問題に詳しい韓国在住の日本人研究者)

こうした情勢を受けて、韓国では、在外投票を「税金の無駄遣い」と非難する声も出始めた。韓国社会との架け橋になるはずの在外投票が、かえって「溝」を際立たせてしまったのは、皮肉である。

次回投票2017年末の韓国大統領選である。在外韓国人の声は、海峡を越えて本国に届くか。

在外韓国人の投票率が他地域よりも日本で低い背景

1997年、国内外で在外韓国人の参政権を認めないのは違憲だという声が高まった。1999年に棄却されるが、再提訴。中心になったのは関西在住の韓国籍を持つ在日韓国人たちだ。在日問題をライフワークとしてきた在日三世のジャーナリスト・姜誠(カンソン)氏が語る。

「在日韓国人は、日本に帰化しない限り、参政権を持てない。つまり自らが暮らす社会に参画できない。こうした不満を訴える声が1990年代から高まり、日本で地方参政権を得るための運動が活性化した。一方で『市民権を得るだけでは十分ではない、本国と関わり合うことで初めてアイデンティティが醸成される』といった声が2000年代に入って叫ばれるようになった。これが後に在外投票権獲得という形で結実していきます」

日本での地方参政権問題は政治の壁に阻まれ暗礁に乗り上げるなか、支流だった在外投票権が、海の向こうの祖国、韓国で叶ったのだ。

「背景には、金大中(キムデジュン)政権(1998年~2003年)以降、韓国が新自由主義的な改革を打ち出したことが大きい。韓僑の世界700万人ネットワークを活用し、彼らの知識と資力を国家に組み入れようとした」

実際に、韓国の公選法が改正されたのは2009年のこと。国政選挙に限って在外投票が認められることになった。2012年の国会議員選挙に始まり、これまで3度の国政選挙で実施されている。

しかし、日本では有権者約40万人(*)のうち7600人~2万5000人しか投票所に足を運んでいない。投票率は大体5%未満。アメリカなど他地域の投票率より低いとされる。なぜか。

(*日本で暮らす韓国人〈特別永住者とともに学生、就労者含む〉約50万人のうち8割が選挙年齢〈19歳〉などを満たすと想定

まず手続きが面倒だ。事前申請が必要で、投票所も総領事館など限られている。だが、それは表向きの原因ではないか。

申請は現在、ネットで行えるようになった。投票の不便さに関しても、たとえば首都圏から離れて暮らす人々のため、民団(在日本大韓民国民団)がバスをチャーターして遠方の投票所まで運ぶという便宜を図っていた。2016年選挙からは投票所も増やした

小誌がとった在日韓国人へのアンケートでは、多くが韓国政治への「無関心」を口にする

「両親が韓国籍だから自分も韓国籍なだけでもともと韓国人だという意識はない」(39歳・男・不動産業)
「今回ネット登録が簡略化されたということで申請してみたが、ハングル入力項目がかなりあり、ほとんどの在日韓国人にはハードルが高いのではないか」(37歳・女・フリーライター)
通知が来ないから。韓国の選管がさぼっているとしたら由々しき問題だ」(43歳・男・ジャーナリスト)
韓国政治は財閥との癒着で成り立っているため、セヌリ党だろうが、民主党だろうが、根本的な仕組みはかわらない」(32歳・男・自営業)

その深層には、戦後、在日韓国人が被ってきた本国からの棄民政策の影響が見てとれる。

背後からは北朝鮮の脅威にさらされ、国内では軍事クーデターに苛まれてきた。そんな韓国で在日韓国人への関心は低い。1980年、元韓国首相の金鍾泌(キムジョンピル)氏は『諸君!』のインタビューに、こう語っている。

日本で生まれ育った二世、三世は、もう日本人になり切りなさい

日本でマイノリティとして暮らす彼らは、本国からも切り離されてしまった。在日問題に詳しい韓国在住の日本人研究者が話す。

在日韓国人は長く“国家”と距離を置いてきた。さらに世代も進んだ彼らに、今さら、在外投票を通じて、本国の国家運営に主体性を持てと言っても酷な話だ」

また、アンケートでは、在日三世の男性(34歳)のこんな声もあった。 「日本の選挙権を持っていないので、そもそも選挙に参加するという感覚がない」

ポスト朴槿恵を選ぶ大統領選で50万の「在日票」はどう動くか

NEWSポストセブン - 2016年10月18日 参照ページP.1 参照ページP.2
P.1魚拓 P.2魚拓

在外韓国人の投票率が他地域よりも日本で低い背景

NEWSポストセブン - 2016年10月25日 参照ページP.1 参照ページP.2
P.1魚拓 P.2魚拓




最初は正直興味持てなかったですが、ちゃんと読んでみるとなかなか面白いですね。

在外投票の投票率が低い・流行らない理由としていくつかあげられています。

  • 在外投票はリベラル系の流れで、政府与党のセヌリ党ではないから与党としては非積極的(と感じられる)
  • 団が政府与党に投票指示の噂があり、公正でない(と感じられる)「税金の無駄遣い」と非難する声
  • 韓国政府の広報不足
  • 事前申請が必要で、手続きが面倒 ※ネットで申請可となった
  • 投票所も総領事館など限られている ※投票所も増やした
  • 韓国人だという意識がない
  • そもそも通知が来ない
  • ハングル入力項目がかなりあり、在日コリアンにはハードルが高い
  • そもそも韓国政治へ無関心
  • 韓国政治は財閥との癒着で成り立っているから、誰が政権をとっても変わらない

上記の内、感じられるというのは個人の感想とも言えなくはないので除くとしても、『韓国政府の広報不足』『韓国人だという意識がない』『ハングル入力項目がかなりあり、在日コリアンにはハードルが高い』はありそうですね。

まぁ、『そもそも通知が来ない』『そもそも韓国政治へ無関心』もはや論外ですが…。

しかし、本国からの棄民政策の影響っていうくだりは、衝撃とともに日本人としては興味深いです。
そうまでされても在日コリアンは本国の韓国が好きなのか、と思いますね。

多くの海外の日系人の場合はそれぞれの国に溶け込んでいるし、仮に自分がそうなったらと考えてもやっぱり移住した国に溶け込むと思うし。

この辺の感じ方の違いは文化なのか、なんなのか…。

なんにしても、隣国の政治は興味深いですね。



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